こんにちは、MIZ(@takasho8)です。前回の記事で紹介した室堂から剣沢キャンプ場への山行体験に引き続き、今回は2日目の冒険をお届けします。厳しい道のりと一体感を味わいながら、剱岳山頂への挑戦を続けました。山の厳しさと美しさ、そしてそこに隠された感動について、ぜひご一緒に振り返ってみましょう。

- 剣沢キャンプ場から剱岳山頂までの山行記録
- 剱岳の険しく厳しいルートを紹介
- 剱岳山頂からの絶景を紹介
2日目のコース(剣沢キャンプ場~剱岳山頂)
剱岳に最も近いテン場で、登山のベースキャンプとして利用されることが多い。
剱岳の全景が眺められる絶好のロケーションにある山小屋です。
剱岳の北西にある標高2813mの岩峰です。
登り専用の鎖場でほぼ垂直に近い岩壁を登ります。
日本の名峰として知られる標高2999mの岩峰。
別山尾根ルートで最も難易度の高い鎖場。
剱岳に一番近い山小屋です。
キャンプ場近くには富山県警察上市警察署剣沢警備派出所(山岳警備隊)があります。
行ってみた

天空の至高!! いよいよ剱岳山頂への挑戦です。
剱岳山頂へは一般ルートである「別山尾根ルート」を登りました。鎖場やハシゴを使って、険しい岩場を登ります。一般ルートでは国内屈指の難コースのひとつと言われています。
早朝の出発


早朝、キャンプ場からの景色です。周りはまだ薄暗い中、冷たい空気が肌を刺しましたが、心地よい緊張感が漂っていました。これから待ち受ける山の厳しさに向けて、心と体を整えて出発しました。


剣沢小屋に到着です。剱岳の全景が見えるロケーション抜群のフォトスポットです。



左の尖ったピークが前剱で、真ん中のピークが剱岳です。



前剱を登らないと、剱岳に行けないのね。厳しいわね。
大自然の力強さに触れて






登り始めると、山の向こうから差し込む光が山肌を照らします。自然の神秘的な光景を演出してくれていますね。山のパワーを感じながら歩を進める中で、日常の喧騒から解放された気分になりました。



息が苦しくて心拍数が上がるけど、それでも楽しいのが山のいいところです。
前剱へ





急なガレ場の続く稜線です。





大岩をくぐり抜けると前剱のピークです。手前にいる登山者を見るとその大きさがわかると思います。









素晴らしい景色。標高を上げるにつれ、風景が次第に変化するのね。


前剱のピークからようやく見えた剱岳。遠くに広がる景色が一望できた反面、山頂までの道のりがまだ長いことを実感させられます。



本峰がさらに大きな岩峰となって、目の前に立ちはだかります。
核心部に入る





前剱から先は気が抜けない岩場が続きます。最初は狭い橋を渡り、すぐに岩場の鎖を伝っていきます。







急なスラブ状の平蔵ノ頭。高度感抜群の一枚岩です。
最初の狭い橋で不安を感じるようなら、引き返した方がいいですね。待ち受ける険しい岩場へ進む決意を強めて、迷いを振り払う事が出来ればきっと大丈夫です。
カニのタテバイ





いよいよ登りの最難関である、カニのタテバイが待ち受けています。





ボルトや鎖に捕まりながら、三点確保で登れば大丈夫。


カニのタテバイを登ることは、体力だけでなく、精神的なタフさも問われます。岩肌に手をかけ、しっかりとしたフットホールドを探し、重力に逆らいながら上昇します。下に広がる深淵を見下ろす瞬間、その高度に立ち向かう覚悟が試されます。



カニのタテバイを登り切って、細く曲がる道を進むと、山頂は目前です。
剱の山頂





剱岳山頂は標高2999m。登りきったところで、社殿が出迎えてくれました。





これが剱岳 点の記です。映画見ましたか~?!


体力の限界を感じながらも、目標に向かって最後の一歩を踏み出し登頂。山頂に立った瞬間、言葉では表現しきれない感動が込み上げました。



剣沢キャンプ場から約3時間かかって登頂しました。
山頂からの絶景






360度のパノラマビューは、まるで絵画のように美しく、自然の偉大さと創造力に圧倒されました。これまでの努力が報われる瞬間でした。



360度の展望を楽しんだら、下りにかかります。
カニのヨコバイ





別山尾根ルートの最難関、カニのヨコバイです。


カニのヨコバイは、最初の一歩がポイントです。岩棚に後ろ向きから足をかける事が出来れば、あとは鎖に捕まって横歩きをしながら慎重に通過するだけです。



ここから落ちた人はたくさんいらっしゃいます。もちろん、命も落とします。岩から体を離して足元を確認しながら歩くのがポイントです。
剣山荘で昼食





登頂後の安心感からか、前剱の下りで滑落事故が多いです。落石にも注意が必要ですね。





剣山荘は、剱岳に一番近い山小屋です。


山頂から下山し、疲れた足で剣山荘で癒しました。お腹もすいたので、少し早い昼食をいただくことにしました。今回は山のカレーライスと爽やかなコカ・コーラをオーダーしました。新鮮な空気と山の静けさがスパイスとなって、どこまでも美味しい昼食を味わえました。



山頂までの登山を振り返り、山頂から見た景色を思い出しながら、この特別な昼食を楽しみました。
おしまいに
山の厳しさや美しさが、今でも心に深く刻まれています。自然の中で感じた感動や新たな気づきが、私の人生に大きな影響を与えてくれました。険しい岩場が続く剱岳は、登るたびに達成感と謙虚さを教えてくれる素晴らしい山です。次回の記事は3日目の山旅の様子です。お楽しみに!!



最後までご覧いただき有難うございました。では、また!!
コメント
コメント一覧 (8件)
コメントありがとうございます^^
素晴らしい風景ですね~!!
実際に登らないと見ることができない風景をこうして見せていただけるのが
ウレシイです。
苦労して登り切った山、感動はひとしおなのでしょうね~^^
こんにちは。コメントをいただき有難うございます。
コロナの影響で山に行けなかったのですが、今シーズンから出かけ始めています。過去写真を見ていたら懐かしくなって、記事にさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。
私が登った時は
剣岳って2998mだったんですよ。
その後、2999mに訂正されたんです。
3000mであってほしいですがねぇ。
応援ぽち
こんばんは。
そうなんですよね。剱ほど標高が変わった山はありませんよね。以前は3002mなんて頃もあったようです。山頂に立てば、胸から上は3000mですね(笑)
おはようございます。
高いところ
そして鎖一本での行程
とても自分には行けるモノではなく
お写真だけで怖いです 笑)
雨の津軽
やっと一息付けたこの暑さです。
こんばんは。
津軽は雨でしたか~。北陸は雨不足で河川の水位がゼロなんていうところもあって大変です。剱は苦労して登っただけ、達成感がありますね。来年は久しぶりに行ってみようと思います。トレーニングしないと( ´艸`)
剱岳山頂に向かうにはカニのタテバイ、カニのヨコバイってルートをたどらないと行けないんですね。(;^_^A
簡単には登らせてくれないのが剱岳なんですね!
下山してきてのカレーは美味かったでしょうね!
こんばんは。
カニのタテバイは垂直に近い壁を登りますが、意外と事故は少ないんです。むしろ、カニのヨコバイは落ちる人がいるんですよ。結構ヤバイです^^山のカレーは最高の思い出ですね!